Singapore Bicentennial
今年の夏、同僚と職場のイベントで『Singapore Bicentennial』という、Fort Canning Centreにできたミュージアムのようなものに行ってきたハニー。
「なかなかよかったから夏休み中に子供達連れて行ってくるといいよ」と言うので調べてみると、トーマス・ラッフルズのシンガポール上陸200年を記念しての9月末までの期間限定イベントで、チケットは無料だけど予約が必要とのこと。
早速ウェブサイト(→The Singapore Bicentennial Official Site)に行ってみると、なんとすでに9月末まで全ての予約時間帯が売り切れ!
さすがイベント系はいつも激混みのシンガポール、またいつものごとく一歩遅かったらしい💧
結局諦めて、そんなこともすっかり忘れた夏休み終了後のある日。
ストレイト・タイムズの記事で、この期間限定ミュージアムがあまりの人気度で予定を変更して12月末まで開催することにしたという朗報を発見!
早速ウェブサイトをまた見たけど、その月の週末はまた見事にどの時間帯も完売でまた断念。
そしてまた、そんなこともすっかり忘れた11月。
ヒメの学校とハニーの職場はサンクスギビングで木曜日から4連休。
ほぼシンガポールの祝日に沿ったヒメの学校のお休みと、ほぼアメリカの祝日に沿ったハニーの職場のお休みで平日は滅多に重なることがない貴重な平日休み。
何しようかなーと考えて、思い出した。
そうだ、噂のBicentennialの予約が取れるかも💡
だいぶ予約可能時間帯は残り少なかったけれど、なんとかサンクスギビングデー当日にちょうどいい昼間の時間帯で予約が取れました✌🏻
そしてサンクスギビングデー当日、行ってきました。
予約した時間帯でグループ分けされてて、通常のミュージアムのように自分のペースで好きなように回れるわけではなく、そのグループで団体となって次々の展示室を進みます。
それぞれの展示室で音と映像を駆使した短編映画を観るような感じでわかりやすかったし、見やすかったです。
どれもこれも演出の仕方が凝っていてかなりあっという間に終わってしまった感じ。
Bicentennialだけに、シンガポールの200年間の歴史の話かと思いきや、それよりさらにさかのぼって700年間の歴史の話がとても興味深かった。
人種、宗教、文化の違いが原因で内戦、テロ、事件などが世界中で起こってる現在。
日本で生まれ育ってる間は気にしたこともなかったけど、アメリカ生活中はやっぱり難しい問題だということを目の当たりにしました。
シンガポールに越した時とてもビックリしたのが、これだけの異なる人種の数、それにともなう異なる宗教、文化が共存できる国が実際にあったこと。
それぞれの違いをみんなが誇りを持って、ずっと昔から変えることなく、でもそれぞれの違いを尊重して受け入れることができるシンガポールの人たち。
シンガポールという国自体ができたのが50年前だったから、歴史的には浅い国かと思いきや、この多人種の共存は、それこそラッフルズが上陸してからの話ではなく、700年も前から始まったことだったというのを今回学びました。
前評判がよすぎたのか(笑)、実は引っ越した後に思っていた感じと随分違って、あまり好きではない国になってしまっている最近。
でもここにいられるのも何かの縁なわけで、住んでる間にこうやってもっといろんな発見をしていきたいと思えた経験でした。